美容室の材料費・商材費はどのくらいで設定したらいいの・・・?
こんにちは!安達です!
サロンを運営していくにあたって、『仕入れ』は切っても切れない関係です。
当たり前ですがほとんどの技術に商材や材料を使うので、この費用が高くなればなるほど、
利益率は落ちていきます。
今回は特に美容室に関しての材料費や、商材費の節約方法と、材料費の平均についてお話ししていきます。
目次
美容室の材料費って?
美容室では、各メニューごとに必要な商材がありますよね、
・カラー→カラー剤
・パーマ→パーマ剤
・縮毛矯正→パーマ剤
・トリートメント→トリートメント剤
・前後、中間処理→処理剤
・特殊カラー→ホイル等
・ヘッドスパ→スパクリーム
カット以外のほとんどのメニューが材料が必要です。
そして材料にもそれぞれグレードがあります。
上質なものであれば商材費は上がり、低品質なものであれば材料費は安い傾向にありますが、これは一概には言えませんし、
用途によって使い分ける必要があります。
美容室の材料費の平均はどのくらい?
様々なサロンがあり、平均といっても様々ですが、
個人的に感じているのが、美容室の商材費・材料費は10%以下に抑える、ということです。
ただし、10%がいい、というわけではなく、10%以下です。
ウチでは8%以下を目安に取り組んでいます。
2%売り上げを上げることはもちろん大切ですが、
2%経費を削減するために努力をするほうが、将来的にも役に立ちますし、コストもかかりませんので、もし年間10%ほどの商材費がかかっているのであれば
2%の削減を目標に取り組むのがいいでしょう。
よくケミカル・サイエンス寄りのサロンにありがちなのは、
薬液にこだわりすぎて商材費が高くなる。
というところ。
もちろんその分単価が高ければ問題はないのですが、同一の単価で、商材だけいいものを導入していってしまうと、結果的に粗利が減り、利益が減ってしまうので注意したほうが良いですね!
商材費・材料費の節約のポイント
先ほどもちらっと説明しましたが、
年間2%の利益を上げる事と、年間2%の経費を削減することは、同じことです。
残るお金にスポットを当てて考えましょう!
経費を削減するためには、まずは材料費の見直しからです。
ケース1:薬剤をウェット塗布に変更をする
意外と知られていないことですが、最近の商材ではウェット塗布を推奨するものが増えてきています。
カラー剤も、パーマ剤もです。
ドライ塗布の場合は、カラー剤であればリフト力がそのまま使えますが、どうしても髪に吸い込まれる商材分があるので、
結構な量を使います。
特にロング毛量の多い方だと、ドライ塗布ではムラになりやすかったり、
カラーの際に、キューティクルが締まっている、撥水性の髪には特に色が入りづらかったりします。
ウェットにしておくとキューティクルの表面が少し浮くといわれており、薬剤の浸透のサポートをしてくれます。
ケース2:トリートメントムースを使用する
特にカラーリングの際に、カラーの使用量を削減してくれるのが、
液体性のトリートメントを、ムース状にしてカラー剤に混ぜ、塗布していく方法です。
カラー剤の粘度が少し下がり、さらに空気とトリートメントムースが混ざり合い、同じグラム数でもカラーの分量が増えたようなイメージになります。
塗布の際に髪に溜まりすぎたりしないので、均一に塗布しやすくなります。
また、トリートメントの含有量が増えるので、仕上がりの手触りも良くなり、髪がみずみずしくなります。
ケース3:マドラーを変更する
薬剤を混ぜ合わせるときに、今でも手動でカップの中の薬液をガシガシ混ぜているのであれば、
マドラーを半自動のものに変更をしてみるといいです。
薬液の均等なミキシングを行うことで、カップの側面に固形のまま1液が残ったりすることもなくなりますし、
なにより自動のマドラーは手の負担が少ないうえに、空気がふんわりとミックスされ、
カップ内のカラー剤のボリュームが増します。
ケース4:前処理の薬剤を減らす
サロンでパーマやストレート、矯正などを行う際に、
前処理をしているサロンって結構多いですよね。
しかし、
前処理中間処理で髪を保護する工程にコストがかかりすぎているのって、改善することができるんです。
例えば、薬液のバリエーションを増やすことで、前処理と中間処理の手間もコストも省き、
ダメージを少なく仕上げる事。
また、ウェット塗布で薬液を塗布することで薬液が大量に髪に溜まるのも防げますので、
ダメージの少ない薬剤と、ウェット塗布を組み合わせることで、今まで行っていた処理剤のコストをカットすることができます。
サロンの経費削減の注意点
材料費・商材費のコスト削減は、
同じ売り上げを上げるよりも素早く利益に結び付く方法ですが、
1つ注意したい点があります。
特にマメな方や、きれい好きの方に起こることですが、
『コスト削減』を意識しすぎて、現場の状況や、お客様への配慮が後回しになること。
これは絶対に避けなくてはいけないパターンです。
実際に、カラーを作りすぎたから、次の顧客に回せるように置いておいて、結果酸化して色が飛んでいるので、追加でカラーを調合し、通常よりも経費が掛かったなんて例もあります。
また、コストカットの影響がお客様にいきわたるのは絶対に避けなくてはいけません。
ちなみにですが、うちのサロンに来たお客様が良く聞かせてくれるのは、
「前のサロン、顔の上にペラペラの紙を載せて、こめかみに水を付けて固定してたの。なんだかねぇ・・・」
というお話し。
ウチでは上質なガーゼをふんわりとお顔の上に乗せるので、そちらの方がいいわ、という声があるのです。
細かなところも、お客様は見ているわけです。
まとめ
いかがでしたか?
サロンの経費削減の第一歩、
材料費・商材費の節約は、
「売り上げを上げるのと同じ効果がある」ということでした。
・ウェット塗布
・トリートメントムース
・マドラーの変更
・前処理の変更
を、お客様に影響の無い範囲で行うことで、コストを削減し、楽しい安定経営を行いましょう!
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